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「収める」ことがすべてではない!
必要なモノとそうでないモノの見極めが究極のテクニック

今回は、ひょっとしたら期待されている記事とは違う内容かもしれません(笑)。

収納のテクニックについては、雑誌やテレビで数多く紹介されています。
それを見ると、「収納のプロ」がさまざまなテクニックを駆使して収納スペースを作り上げ、とても収まりきれないようなものを見事収納してしまいます。
すごいものでは、1000点に及ぶキッチン用品を、見事狭小住宅のキッチンに納めたものがありました。

もちろん、そうした記事は非常に役に立つものですし、ご参考にしていただければと思います。

しかし、一度収納できてしまうと、なぜかまたモノが増えてしまうというのは人間の悲しいさがなのでしょうか・・・
今回は「もう収納できない!」という時のテクニック(?)をご紹介します。

テレビ番組でプロが披露したテクニック

この考えに至ったのは、ある収納テクニックを紹介したテレビ番組をみてからでした。

依頼者は、キッチン用品が片付かず、部屋がどうしても散らかってしまうという悩みを抱えていました。たしかに、キッチンには、収まりきらない食器が、積み重なり、雑然としていました。
そこに登場した「収納のプロ」の先生が、開口一番言ったことは、「まず、この部屋のものをすべてリビングに広げてみましょう」ということでした。
そして数時間かけてキッチン用品をリビングいっぱいに広げたあと、「このうち、半年以上使っていないものを分けてみましょう」と言いました。
そしてキッチン用品を分けると、今度は、「それでは、半年以上使っていないものは処分しましょう」と言い出したのです。
残ったキッチン用品は無事キッチンに収まり、部屋はすっきりしました。

私はそれを見て、目からウロコが落ちました。

「収納が足りない」といっている方の多くが、実は物を持ちすぎていることが多いのではないでしょうか。
「捨てるのはもったいない」「いつか使うかもしれない」と思ってとっておいて、結局まったく使われていないものが家にはたくさんあるはずです。

「なんとなく」が部屋を狭くする

以前、私が先輩の家に行ったときのことです。
その家は、我が家と同じくらいの広さなのですが、帰りに私の妻がふと「同じくらいの広さなのに、なぜか狭く感じた」と言い出したのです。
そこで考えてみると、その家にはタンスや本棚の上などに、ダンボールが積み重なっていて、大変圧迫感が合ったのです。
その先輩は、「家電を買ったときのダンボールなどを捨てられなくて、とっておいてしまう」といっていました。

このように、「いつかは使うかもしれない」といってものをとっておくと、結局使わない上に、快適性まで損なわれてしまうことがあるのです。

そういった「いつか使うかもしれない」と思ってとっておいているものを思い切って処分してみましょう。
処分するといっても、捨てるだけではなく、中古ショップに売ったり、ネットオークションに出品するという方法もあります。

「放置」それとも「リサイクル」?

「物を捨てればスッキリするのはあたりまえじゃないか」と思われる方もいると思いますが、ここで言いたいのは、「いつか使う」と思って使わないものをいつまでもとっておくのはやめて、使うものと使わないものをきちっと仕分けましょうということです。
「もったいない」と思うかもしれませんが、使わないで放置するよりは、リサイクルして他の人に使ってもらう方が良いと考えましょう。

もちろん、コレクションなど、使わなくてもとっておきたいものもあります。先ほどの1000点のキッチン用品を収納した例も、キッチン用品をコレクションしている方のようでした。

必要なものとそうでないものとをいかに見極めるかということが、究極の「狭小インテリアのテクニック」なのです。

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